そこでロンの話を目もそらさず聞いていたモートルがやっと口を開いた
どうやら険しい表情はおさまったようだ。
モートル「遅れたきた事はもう良い。」
「席に座りなさい」
ショーン、ロン「はい先生」
ショーンはひじでロンをこずきやったな、とばかりの顔した。
ロンもひじで返してニッコリした。
モートル「ようやく皆が揃ったので要件を話そう。」「ただし話を聞き終わるまで余計な口は挟まぬように」
生徒一同「はい先生」
モートル「実は昨日話したようにさっきまでビルと会っていていた」
ルッチ「またワニですか?」
ギロリとモートルはルッチを睨んだ。
ルッチ「スミマセン先生」
モートル「今回はある無人島の調査をしてほしいと言う依頼だった。」
サラは息を飲んだ。
口に手を当て声を出さないようにした。
モートル「続けよう。」
「その島は今まである人間が所有者であったが、つい最近ビルの手に渡った。」
「その島は常に所有者がいる為誰も勝手に調査などはできない状態にあった。」
「しかしビルオーナーの手に渡りその島に一体何があるのか、何がいるのかを調査してきてほしいと言う依頼だった」
「私はもちろん引き受けた」
「だが私1人では到底無理な話しだ」
「君達には熊調査やワニ調査の時にとても助けられている」
「だから今回も是非君たちの助けが欲しいと思っている。どうかね?」
「さあ聞かせてくれ」
人一倍早く反応したのはやはりトムだった。
トム「先生、僕行きます。」
モートル「おぉトム言ってくれるか。他にはいないかね?」
サッと手が上がった。
サラだった。
モートル「何かねサラ?」サラ「き、危険はないんですか?」
心配そうに聞いた。
モートル「それを調べるのが依頼でね」
「何が出るか検討もつかない」
「熊やワニ以上の猛獣がいるかもしれないし、もしかしたら何もいない島かもしれない」
「それは私にもさっぱりわからん」
「だが無性にワクワクしている」
目を輝かせながら行った。「俺達も当然行きますよ。先生」
声が上がった。
ロンと、ショーンであった。
ショーン「楽しそう。何がいるかわからないなんてゲームより楽しいや」
ショーンはゲーム好きである。
ロン「俺達2人で先生を助けますよ」
ロンは自信満々で言った。?へ