“初めから勝ち目なんて無かったんだ”
ナラビは白く染まった夢の中の空間で諦めていた
ナラビ)お父さん、お母さん、お兄ちゃん、皆…ゴメンね
ナラビが両手を床に着けて涙を流がす。そんな時だった
「ナラビ」
なんと、ナラビの父親の声が聞こえたのだ
ナラビ)お父さん!?
ナラビは父親の声が聞こえたので思わず顔を上げる。そこにはナラビの父親が立っていたのだ!
ナラビの父)すまんなぁ。お前にはクエア一族の時から苦労をばかりさせて
父親は、ナラビの頭を撫でながら謝る
ナラビ)そんな事はないよ。僕こそゴメンね、皆の仇を……フライに勝てなくて。僕とフライじゃ力の差が大きくて歯が立たなかった
ナラビが、涙を流しながら言うと
ナラビの父)力の差が大きい?
父親は面食らった様に言う
ナラビの父)それは、大きな間違いだよ。お前と、フライはそんなに力の差は無いぞ
ナラビ)でっでも今……
ナラビが父親の言葉を遮るが
ナラビの父)そうなったのは、まだ力を出しきってないからだよ。ちゃんと力を出し切ってから弱音は吐きなさい
父がすぐに答えると白い空間が段々消滅してきた
ナラビ)えっちょっと待ってよ!お父さん!
ナラビは父の姿を追おうとした瞬間、ナラビは目を覚ました。目を覚ますとそこは、先程の洞窟だった
ナラビ)(夢……だったのかな?
ナラビは疑問に思う
ナラビ)(けど、力を出し切ってないかぁ
ナラビは、先程の夢を思い出していた
ナラビ)どうせなら!!
ナラビは気力を振り絞って立ち上がった
フライ)へぇ〜まだ立ち上がる力が残っていたんだ。そのまま寝ていれば楽になれたのに
フライが笑って言うと
ナラビ)このまま死んだら皆に合せる顔がないからね
ナラビは苦笑いして言う。そして両手を合せて光りを放つ
フライ)そんなもん怖くねえよ。ロット・ショット
フライは再びオーラを飛ばしてきた。オーラは、ナラビの頭に当たり吹っ飛んだ
フライ)終わったな
フライが笑みをこぼし呟くと
ナラビ)どこに向かって撃ってるの?
ナラビの声が背後から聞えてきた
フライ)なっ!?
フライが振り向いた瞬間ナラビの回し蹴りがフライの脇腹に当たった!!