王都のソルジャーが来てから一週間が過ぎた。
「ふわあ・・・・・」
「レーヴェーっ。朝ご飯できてるわよー」
「あ、はーい。今いきまーす」
レーヴェはハルの寝室から台所へと届くように声をだした。
この家には寝れるところはハルの寝室しかない。両親の部屋はすでに物置部屋となっていた。なのでハルとレーヴェはこの一週間、同じ部屋で寝てきた。年齢を考えるとさすがにマズイのではないか、と思ったがレーヴェは気にしていなかった。というよりレーヴェは今生活できていることに感謝しているので文句はいえない。「ハルさんは気にしてないのかな」
そんなことを考えながら朝食をたべるためにレーヴェは台所に向かった。
「おはよ」
「おはようございます」
朝のあいさつをして食卓についた。
「じゃ、いってくるから」
「一人でですか?」
「そ、買い物よ。それとも私がいないと寂しいのかしら?」
ハルは少しニヤついて言った。
「だ、だ、大丈夫ですよっ」「そうなの、じゃいってくるね」
「あ、いってらっしゃい・・」なにやらハルはご機嫌のよい様子だった。
「ヒマだし掃除でもしてようかな」
掃除をしながらレーヴェはこれからハルはどうするのかなと考えていた。