なんだよ。
ゆりちゃんひどいよ。
僕が居なくなった途端猫飼うなんて。
ゆりちゃんは少なくても僕の事大切に思ってくれてると思ってたよ。
それだけが心の支えだったよ。
ここに来たのは間違いだったよ。
ゆりちゃん、ホントに僕はもぅ必要じゃないの?
そいつが僕の変わりをしてくれるの?
悪ガキから守ってくれるの
捨てられた事よりもこの現実を見せ付けられた事のほうがショックだよ。
帰ろ。少なくても今はあのおじさんが僕を必要としてくれてる。
ゆりちゃん、バイバイ
もう、来ないから。
帰り道はどうやって帰ったのかなんて覚えてなかった。
おじさんに慰めてほしい一心だった。
おじさん! ただいまあれ?
おじさん寝てる?
まだ夜じゃないよ?
お酒でも飲んだのかな?
起こしちゃお!!
おじさん!起きて!
おじさん、冷たいよ。どうしたの?
なんでこんなに冷たいの?
死んじゃったの?
やだよ! 一人にしないでよ。
次の日警察の人が来ておじさんの家は壊された。
正直おじさんが死んじゃったことより居場所がなくなることの不安が大きかった。
そしてそんな僕が大嫌いだった。どうしたの?