ナラビの回し蹴りが当たったが、間髪を入れずフライは腕でガードしていた
フライ)くっ、いつの間に
それでもフライは動揺をしていた
ナラビ)光の力の応用術の一つ蜃気楼さ
フライ)ゆっ油断し……
フライが言いかけた時、ナラビの消滅のオーラがフライの“ロット・ショット”みたいに一点に集中していた
フライ)ヤバい!
フライは、とっさにオーラでガードするが遅かった。ナラビの攻撃がフライに初めてクリティカルヒットした。フライは吐血して倒れる
ナラビ)本当だ。あんまり力の差はないみたいだね
ナラビは驚いた様に呟く
フライ)あまり力の差が無いだと?
フライの勘に触れたのか眉を吊り上げる
ナラビ)そうだけど?
ナラビは当たり前の様に答える
フライ)そんな事はない!君みたいなガキに殺られてたまるか!!
フライは殺気を放ちながら言った
ナラビ)ガキって……同じくらいじゃん
ナラビは、フライの殺気に動じなく呆れていった瞬間、フライのオーラが足に集中し始めた。ナラビが一瞬疑問に思うとフライの姿が消えた
ナラビ)(後ろ!?
ナラビは素早くフライの位置を察知して消滅のオーラを出しながらガードする
蹴りと拳のぶつかる鈍い音が洞窟に響いた
互いのオーラは相殺されて足と拳だけがそこにあった
ナラビ)ほら、やっぱり
ナラビが挑発して言うと、観念したようでフライはすぐに後ろに下がった
ナラビを数秒間睨むと
フライ)確かにお前とは、実力は同じみたいだ。だが、僕は負けるわけにはいかない!!
フライの殺気が更にました
ナラビ)(この殺気………相当な怨みと悲しみが無ければ出せやしない
ナラビはフライの殺気を直に感じながら思った
ナラビ)悲しい力だよ……フライ
ナラビが哀しげに小さく呟く
フライ)最期だ!!
フライが大声をだした
フライ)僕は、この最期の攻撃に全てのオーラを込める。これでどちらが強いかが分かる
そう言うと、部屋を埋め尽すくらいのオーラが全てフライの全身に集まる
ナラビ)分かった。僕も全てのオーラを懸けるよ。そして君の……
ナラビの最後の台詞は小さくて聞こえなかった。ナラビの全身が眩く光輝くその瞬間、2人の全力が真っ向にぶつかりあった!!