「こんな低い体温、普通ならとっくに死んでるのに、、、」
真奈が横たわり真っ青な顔をしている佐藤を見つめながら言った
「笑い影はな相手の死ぬ体温を10℃と決めてるんだ今約23℃、ここに帰って来るまでの時間から考えてもう時間が無い早く笑い影を取り除かなきゃ佐藤は凍死してしまう」
天孤じいが佐藤の腋の下に挟んである体温計を見つめながら言った。
「なんか方法はないの!?」
真奈が聞いた
「百万年生きてる俺だが、笑い影をみたのはこれが初めてだし、笑い影は非常に文献が少なく対処の仕方が詳しく分かっていない」
天孤じいが額に汗をかきながら真剣な目で動かない佐藤を見ていた
何も出来ずぴくりとも動かない佐藤を見ているだけの時間が過ぎる、
佐藤の体温は15℃まで落ちていた。
あと数分で佐藤が死んでしまう。
ヴーッヴーッヴーッ
真奈のポケットで携帯が着信を伝える
真奈は携帯を取り出し電話に出た主は非通知でかけていた、
「もしもし?」
「“もしもし、元気ですか真奈さん?”」
少し低い青年の声、
「あなたは?」
「“アンサー兼、笹木裕介です”」