?崖淵斜陽館?

亜樹  2006-05-16投稿
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ここは魔物が住まうと言う崖淵斜陽館でございます。
本日のお客様は『乳母捨て』でございます。
ここは、ロケットの中…
一人の若い男性と、一人の歳老いた老人が乗って居る。

広い宇宙空間を何日も、ハイパー移動を繰り返しながら、ある星を目指して居る。

若い男性は、パイロット。
遥か彼方の地球から、1万光年離れた、乳母捨て星へと、向かっていた。

予定では、一ヶ月で到着の予定、後一週間で到着の予定である。

パイロットの男性は無言、口を聞いてはいけない規則に成っている。

老人は、知っている。
もはや、地球に戻る事が無い事を…

只、無言で進むロケット。
老人「乳母捨て星かぁ、其処で寂しく、くち果てていくのかぁ」
溜め息がほとば散る。

やっと到着した、乳母捨て星。

ロケットの窓から見た景色に老人はびっくり。

何と、地球が無くした自然と、温暖な景色。
老人達の歓迎パレードが、用意されていた。

老人を降ろしたパイロットが一言つぶやく。
「後何年したら、自分も、此方に住めるのかな」
彼は、自然も無い荒れた大地を直している、厳しい司令下の元、只、働くだけの地球へとロケットを寂しく飛ばすのだった。


如何でございましたでしょうか。
次の、お客様は貴方かもしれません。

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