〜エロ本の末路〜
当時ボクは20歳。学生アパートで一人暮らし。
若いエネルギーは底知らずで、(性)欲望はいくら食べてもお腹イッパイにはならないもんだ。
エロ本・エロビデオ
男性陣ならオワカリでしょう、この魅惑の響き。
どんな時でも即対応のお手軽コールガール達。
ある日カノジョは、サークルの友達らと飲んだ後、朝方ウチに来た。
ボクは大学の講義があったので、カノジョを部屋に残して部屋を出る。
アパートに帰ると、鍵がかかってる。帰ったんか…と少しガッカリしながら部屋に入る。
しばらくして、シャワーでも浴びようと風呂場へ向かった。
シャワーカーテンをあけると……
きぃぃやあぁぁ!!!!!
そこには変わり果てたボクのコレクション達がいた。バスタブには水が張ってあり、その中にエロ本が全て投入されていた。
ふやけた本を絞りながら捨てたときのあの哀しさときたらもう…。
前の晩、女同士で『ナゼ男は彼女がいるのにエロ本を読むのか』で盛り上がったらしい。そこで出た結論だったそうだ。
その諸行には恐怖したが、エロ本に本気でヤキモチを妬くカノジョに可愛らしさを感じた。 つづく