私はあの老人の言葉が今も忘れられない。 たいていの田舎者は昔も今も“一旗あげてやる”と言うのが決まり文句になっているが、夜行列車で逃避した私の中には無かっのではないだろうか。とにかく家を出なくてはいけないという、あいまいな気持ちが私の体を支配していた。いや!あいまいと言う言葉は当てはまらないかもしれない。私には今も体に染み着いた【芯】があったのかも知れない。
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