〜♪〜♪〜
真後ろから国分先輩を見ていると、
襟足のびたなぁ とか
右足でリズムとるんだなぁとか
高い声をだすとき少し上を向くんだなぁ とか
細かいところまで愛しくて、先輩の全てが知りたいと思った。
「すいません先帰りま〜す。」
「ぁ〜ぃ」
セッションの途中でぁぃ仔が帰った。
「ぁぃ仔帰っちゃったし...どうする?」
ぁぃ仔が出て行った後国分先輩が溜め息混じりに言った。
「個人練しますか?」
「ぅ〜ん...
つまんないから帰るか!」
『へ!?』
「嫌だ?」
『やっ...でも、まだ一時間しかやってませんよ?』
「まだ文化祭まで時間あるし平気だよ!」
『はぁ〜...』
ァタシが国分先輩と話しながら不二先輩の方を見てみると、悲しそうな目で遠くを見つめていた。
「はいっ!今日は解散!!」
『はぁ〜い。』
この日は結局部活は早めに切り上げ帰ることになった。
「ハチ〜一緒に帰ろ〜」
『え?でも...』
「今日チャリパンクしてて電車で来たからさぁ...ハチのチャリに乗っけて?」
『そぅなんですか...いいですよ。』
「やったぁ♪」
今日も国分先輩と帰れて嬉しいけど、不二先輩の事を思うと胸が苦しかった。
『一緒に頑張りましょうよ』
そう言ったのは自分なのに...。