健二「いきなりどうしたよ?」
美月「うるさい!健二はやりたくないの?毎日『お休み』しか言えなくて本当は嫌なんでしょ??」
健二「嫌じゃねぇよ!」
美月「健二はどうして……
…お願いだから…抱いてよ…」
健二「…美月、何かあったのか?」
美月「何かって…ありすぎたよ…ここ三ヶ月…」
健二「…始めから聞かせろよ。今日仕事休むから。」
美月「…健二が現れてすぐ…いきなりいなくなった彼が戻って来て…
でも健二に言えなくて…黙って会ってたら…
子供ができて…
また…
彼がいなくなった…。」
健二「…それで…」
美月「…。」
健二「それで何で俺がお前抱かなきゃなんねぇの!?俺の事好きになったとかじゃなく、
ただ父親になる奴に逃げられて、それを変える為俺に抱かれて、俺なら絶対に子供できたなんて言っても逃げないって思うから『抱いて』っていったのかよ…」
美月「そうだよ!最低だよ!!もうわかってんの…自分だって…。
だから健二が私を好きなら抱いてって言ってんの!!こんな私が好きなら…」
健二「抱くかよ…そんな事より、お前俺の事好きじゃないんだな?」
美月「当たり前でしょ!…好きだったら元カレとHなんてしなかったわよ!!
健二には悪いけど…
召し使いにしか思ってない。」
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『召し使いにしか思ってない』
健二に指したこの言葉…
最低だけど、私の思いに嘘はなかった…
はずだった…
健二「…それでいいよ…俺はお前が好きで…お前は俺が好きじゃなくて…
それでいいから…。
その子は大事にしろよ。召し使いが、
一生そばにいてやるからさっ…」
つづく