「ハチ〜帰るよ〜♪」
『はぁい。不二先輩お疲れ様でした!』
「お疲れ...」
不二先輩の返事はそっけなくて寂しそうな声だった。
「俺が運転するからハチ後ろ乗って〜」
『はぁい。』
ァタシは部活の時国分先輩が不二先輩の事を悪く言ったのか気になって仕方なかった。
『国分先輩?』
「ん〜?」
『不二先輩に気を付けた方がいいって...どうしてですか?』
「あいつ...いろんな女と付き合いまくってんの。」
『え?本当ですか?』
「うん。それもみんな一週間ももたないで別れちゃう。ちょっとカッコ良くてモテるからって...」
『嘘だ...』
「本当だって!今月なんかもう四人だぜ!?
それでも嫌われないなんて羨ましいね。」
嘘だ...
不二先輩は国分先輩の事が好きって言ってた。
確に言ってた。泣きながら言ってたのに...
どうして?
どうして好きでもない女の人となんか付き合ったりするの?
本当はただの女好きなだけ?
ァタシの事からかってただけ?
不二先輩の嘘つき...