頭脳と頭脳(4)

未熟  2008-06-12投稿
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「大丈夫だ。ありがとう。」
血の気がひいてゆく。
まともに頭もまわりそうだ。
「よかった。」
心底安心したようだ。
俺のほうこそ、お前がいてくれてよかったよ。
まあ、そんなことは思っても言わないが。
ハズいし。
さて、本題に戻るか。
「とりあえず、やつの手掛りを探る。」
「さっきのテレビのやつっすか?俺も協力しやす。」
哲史は俺と一緒に色々なことをした。
頭はキレるほうだ。
協力してもらって損はないだろう。
哲史にも見せるために、ビデオを全て巻き戻し、再生する。


そして、哲史がきた時の映像まできた。
その続きは、
「私への手掛りです。」
そんなものを残すなんて遊んでやがる。
この様子から、爆破場所は俺には関係なさそうだ。
「しかし、これだけでは簡単です。なのでプラスをさせていただきました。」
プラス?なにをだ。
「また、今日の17時までにたどりつかねば、私へと続く道はとぎれる。ですから、気をつけてください。」
ここからはさっき見た映像のとおり進んでいく。
また怒りがこみあげてくる。
しかし、冷静でいろ。
冷静にこいつの動き・・・・・・
「では、そこの騒がしい人と協力してでも、追ってきなさい。」
ん?そこの?騒がしい?まさか!
「哲史!カメラか盗聴器がしかけられてるかもしれない!」
「はい!もしくは―――」
仲間がいるかも。なら外か!?
すぐにベランダに飛び出し、周りを確認する。
散歩中と思われるおじいさんしかいない。
あれがそうか?
いやたとえ、仲間がいたとしてももう逃げられているだろう。
ましてや、こんなに簡単に顔を晒すか。
考えれば考えるほど、可能性は低い。
とりあえず、話かけてみるか。
「おじいさ〜ん。」
大声で叫ぶ。
だが反応はない。
聞こえてないのか?それなら、あいつじゃない。
しかし、演技だったら。
そんなことを考えてると、おじいさんの姿は見えなくなった。
「くそっ!」
やられた。
今となっては、あのおじいさんが関係あるかは、わからない。
覆面は俺があの言葉で冷静さを失うのを読んでいた。
だから、あのタイミングで・・・・・・
ちょっとまてよ。なんで―――\r
「兄貴!盗聴器がありました!」
後ろから哲史の大声がする。

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