え?
だって健二には関係のない子だよ?
美月「一生なんてありえないでしょ…健二の子供じゃないんだよ?」
健二「でもお前一人じゃ無理だろ?」
美月「……」
健二「大丈夫だよ。もう働かなくて家でゆっくりしてろよ?俺がお金稼ぐから」
美月「……ありがとう」
健二「あ!それと、日曜とかにお前の地元に帰って、ちゃんと子供の事親に言わないとなっ…」
美月「え…」
そうだ、忘れてた…
お父さんに言わなきゃ…
私は親に反対されてまで上京して来ている為、親にもう会わせる顔なんてないと思ってた…
そして日曜
健二「うわ、美月の実家でかいんだなっ」
美月「うん、まぁね…」
健二「ほら、行くぞ。」
健二は玄関のチャイムを鳴らした。
美月の母「はぁい、あ…美月…」
美月「ただいまっ…お父さんは?」
美月の母「…中で待ってなさい…」
30分程二人は茶の間で待っていると…
美月の父「……どういうつもりだ?」
美月「え…」
美月の父「変な男と家飛び出して、帰ってきたら違う男を連れてくるなんて…」
健二「俺彼氏とかじゃないです。」
(え?健二彼氏役で来てくれたんじゃないの??)
美月の父「じゃあお前は…」
健二「それより、美月の話し聞いてやってください。」
美月の父「…」
美月「……子供ができたの…」
美月の父「!!前の男か?こいつか?」
美月「前の……」
美月の父「…美月、じゃあ一体こいつは誰だ?」
美月「…」
(私だって健二をどう紹介したらいいかわかんないよ…きっと健二は軽い気持ちでここにいるから…)
健二「俺は健二って言います。美月さんの旦那目指して一生そばにいるつもりです。」
つづく