慣れない場所や環境での生活は妻の精神を少しずつ傷つけていたらしい。
私は薬を飲みながら仕事を続ける妻の心の中を理解してやれなかった、子育て、家事、仕事と精神的不安な妻の心は病にどんどん蝕まれて、今では起き上がるのも苦痛な程になってしまった。
電車を乗り換え、私は大阪をでた。
私の職場は隣の県にある郊外型の大型商業施設だ。 私はその中にある飲食店で勤務している。
平日は来客数が多くはないが、施設の中には映画館もあり話題作の上映時には、週末や祝日には人でごった返しになるほど来店数がある。
私は調理と接客の両方を兼務している為、状況に応じて役割をこなしている。 店長は私よりも若く、行動力、統率力にも優れた人でアルバイトやパートにも好かれ、私も彼には一目おいている。
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