ダメなカノジョと付き合いだして一年半ほど経った。
カノジョの部屋はますます汚れていき、室内は徐々にアメリカンスタイル(ベッド以外は土足OK)になっていった。
炊飯ジャーには、いつ炊いたのか検討もつかない位前のご飯が、石のようになったまま放置されていた。
冷蔵庫の中には賞味期限の切れた食料がゴロゴロあり、ほのかに甘酸っぱいかほりがしていた。
そんなカノジョの名言を2つ紹介。
『腐ったとき、チーズカレーヌードルが一番臭くて、ウジもわきやすい。』
『サニーレタスを一年間冷蔵庫で保存すると、黒い液体に変化する。』
…友達の誰に話しても、ボクのカノジョとは付き合えないと口を揃えて言う。
でもボクは、毎日がオモロかった。
掃除が苦手、料理も苦手。
短気で、無精で、愛煙家。
スルメが好きで人参嫌い。
ヤキモチ妬きで甘えん坊。
そんなカノジョを見てるのが毎日毎日楽しくてたまらんかった。
ずっと二人でゲラゲラ笑っていたかった。
でも、ボクにはずっと昔から決めてたコトがあった。
2003年1月27日。
ボクは、カノジョに別れを告げた。
つづく