アラタ『大丈夫だよ。シンさんの時もこーゆー事あったし、上手くやってくれるさ。』
いずみ『そう…。』
でも、私は上手く乗り切れるとは思ってなかった。
江口さんが戻ってきた。
江口『アラタ、今日は自宅待機で宜しく。テレビで色々報道されてるが、見ない方がいいかもな。』
江口さんは私をチラ見した。私に気を使ってくれている。
江口『二人には悪いが、とーぶんは俺の指示通りに動いてくれ。いずみさんもご協力お願いします。』
いずみ『はい、わかりました。』
アラタ『俺は何も出来ないわけか。』
江口『おいおい、そんなこと言わないでくれよ。TRINITYのためにも頼むぞ、アラタ。』
アラタが、何かしそうだと言ってるみたいに聞こえた。
悔しそうなアラタ。
アラタ『わかったよ。後宜しくね。』
江口さんは事務所に戻った。
アラタの携帯が鳴った。メンバーからだった。心配してくれていて私達の味方だった。
頼もしい大切な仲間。
いずみ『何だか、予想以上に大ごとになってるみたいね。』
アラタ『大丈夫だって。俺といれば。』
いずみ『アラタ……テレビ見てみない?』
アラタ『いずみ、見たいの?』
いずみ『うん。ちゃんと受け止めたいの。アラタとの事だから逃げたくない。』
アラタ『俺も今同じ事考えてたよ。じゃあ、テレビつけるよ。』
私たちはワイドショーを見た。
内容はTRINITYアラタ宅に通い妻。新恋人発覚!
新聞記事の1面も、同じ内容だらけだった。
しかも、アラタのベンツに私と乗っているツーショット写真をスクープされていた。きっと先週撮られたんだ。
アラタ『まぁ、いつかは撮られると思ってたけど早かったな。
いずみが人妻って事はバレてないみたいだね。』
いずみ『うん。』
アラタ『いずみ、どんな事があっても俺の手だけは離すなよ。』
そしてアラタの携帯がまた鳴りだす。
私は洗濯をするために洗面所へ向かった。
洗濯をしながら思った。
このままでは済まない予感…。覚悟は出来ていた。
私を守るって言ったアラタ。私もアラタを守りたいと。
しかし、この後さらに思いもよらない展開が次々に起こる………。
続く…。 6話完結