虎のガウ〜修業日記・中〜

難波 五郎  2008-06-14投稿
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薪を拾っている最中、感じている視線…森にはいっ辺りからずっと見られている…魔物の類ではない…ただ見られている感覚。
「誰?何か用?」
辺りを見渡し問いかけてみるが返事は無い…。
「用がないなら僕行くよ」そう言いその場を離れようとした瞬間、何かが飛んで来た。僕は反射的に飛んできた物を薪でたたき落とし身構えた。
「誰だ!出てこい!」
叫びながら横目で飛んできた物を確認する…手槍だ。手槍が飛んできた先の茂みを睨み付けた。
[ガサガサ]
茂みが揺れ人影が現れた…一瞬の緊張…汗が頬を伝わり髪が逆立つ…だがその緊張は驚きへと変わった…
「お、女の子?」
出て来たのは肌は小麦色で黒髪のポニーテール僕より少し背の高い女の子だった「…フン」
小さく鼻で笑い女の子は歩み寄って来た。
「あんた、この森では見ない顔ね」
女の子は僕の前で腕を組みまっすぐ僕の目を見て言った。
「っていうかオマエ!見ない顔の奴には手槍投げつけんのか!」
頭に来たので怒鳴ったら…[ドカッ!]
頭を叩かれた…
「アナタ、年いくつ…」
叩かれた頭をさすり答える
「今年で十才…」
「私は十四才。ね、私の助手してくれない?」
「はぁ?」



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