真夏になり、私達の学校も夏休みになった。
ようやく静かな生活がしばらくの間楽しめると思ったのに…私は今、いつものメンバーと共にいる…。
「キャンプなんて初めてだね〜!楓ちゃん」
「あはは…そうだね…」
「ははははは!!僕は毎日がキャンプなんだぞ」
…忍者君は実はホームレス?
「お前等手伝えよ!」
水島君は珍しく真面目にしている…
「私達、力仕事はしないって始めから言ってたでしょ」
「僕はご飯の準備するから無理」
「だー!!もういいよ!一人でテント組み立てる!」
そんなこんなで晩ご飯になった。
「……あのさ」
「ん?なんだ?」
「これ………何?」
今皿に盛り付けてあるのは…緑色のぶよぶよした何か……動いている!?
「ふふふ………これは、桂木一郎(忍者君)特製の××××××だ!!」
「いやーーーーー!!」
気持ち悪くて地面に叩き付けた。
「楓ちゃん………………
あたしのあげる………」
華美は珍しく元気のない声で呟くように言った。
しかも、華美の口から緑色の何かが………
「た、食べたの……?」
もはや華美は無言だった
「お前〜落とすなよ〜」
忍者君は平然と食べている……ひぃぃ……
「み…水島君は……?」
「……………………」
返事はない
私は直感的に思った
「し……死ぬ……」
「ほら、まだまだあるから、今度は落とすなよ」
そして、忍者君は無理矢理私の口の中へ緑の何かを突っ込んだ……
口の中で何かがうごめいている……そして………
意識を失った………
「楓ちゃん!」
「う……ここは……」
「よかった……死んじゃったのかと思ったよ」
水島君と華美が安心したようにため息をはいた。
「はは、僕の料理がそんなに美味しかったの?」
忍者君………
本当に別の学校へ行きたい………。
そう思うけど、なんだかんだ言って、実は楽しんでいる私がいるのよね…
皆さんも、こんな学校に来てみませんか?
楽しいかは分かりませんが、少なくても退屈と静かにはなりませんよ?
終わり