湧夜はずっと泣き続けていた。 何度か「泣くな」といったものの、僕の声が聞こえないのか泣き続けいる。 そこで僕は湧夜に泣いている理由を尋ねた。・・・応答は無い・・・
「いい加減にしろよ!!!」
返事の無い湧夜にいらいらし、僕は湧夜のベッドを蹴った。
ガッ 痛みは無かった。
「!?」
驚いた顔をした湧夜は、部屋から出ていこうと立ち上がりドアへと手を掛けた。
「待てよ」
湧夜の肩へと手を伸ばした
その時だった
僕の手は湧夜の肩へとは触れずに空中へ
なんだ?
湧夜は行ってしまった。