突然のことにびっくりした私は「きゃっ!!」と叫ぶ
引き出しの中は水びたしになっていた。
ナオコ「聞いたぁ!?きゃっ!!だってー!!キッモー!!」
男子「お前ってブリっこだったんだなー!!」
私は小松を見た。
小松は、私と目が合うと目線を逸らし、他の男子と同様、笑った。
その瞬間、私の中で何かが崩れ落ちたかのような感覚に襲われた。
それ以来、
私は教室にはあまり居なかった。
他のクラスに回り他のクラスの友達と仲良くなっていった。
しかし、そんな他クラスの友達もいつの間にか私を無視したり、以前に直子たちと仲良くなかった子も、直子たちの周りにいるようになった。
私は、誰にも相手にされず、過酷ないじめを受けていた。
画鋲が筆箱に刺さっていたり、給食が配られなかったり、机が無かったり…。
何かやられる毎に削れていく心。
いつしか、隠された私物を探すのが日課となり、宝探しをするかのように学校中を探検していた。
そんなこんなで忙しい毎日。
ある日私がいつものように教科書を探していると
「はい。これ。」
ある女の子が私の教科書を差し出した。
「落ちてたよ。」
彼女はにっこり笑った。
..続く..