ルイ「あ……ありが……と」
ナナエ「深津さんだよね?私清沢奈々絵(キヨサワ ナナエ)」
ルイ「ナナエちゃん…?」
ナナエ「ナナエでいいよ!」
ルイ「あっ……。私も…ルイでいいよ!」
ナナエ「ねぇ、ルイってさぁ、いじめに遭ってるの?」
ルイ「………。」
ナナエ「あ!!ごめんね!!!突然こんなこと……」
ルイ「遭ってるよ…。でも…もう慣れた。」
ナナエ「………私、ルイの支えになってもいいかな…。」
ルイ「え?」
ナナエ「私もね、昔いじめられてたの。だから、いじめとか許せないから…。」
私は、その言葉を聞いてとても安心した。
私の味方してくれる人がいる。
私の気持ちを分かってくれる人がいる。
奈々絵は隣のクラスで、私は業間になるとすぐに奈々絵の元へ行った。
私は奈々絵になら何でも話せた。
奈々絵は面白くて、話も合って、そして私の話を何でも聞いてくれた。
その日にあった辛いこと、その時に思ったこと、とにかく奈々絵と居て、つまらない事はなかった。
しかし、私は知らなかった。
奈々絵のことは、何も……。
..続く..