1月の終わり、俺は学校で普通の生活を送っていた。
中学最後の2ヵ月はそれほど勉強に力を入れていない学校でも受験に向けて勉強する。
俺は住んでいる地域では一番の進学校であるS高校を目指していた。
俺の将来の夢を叶えるため、そして恵生(『キミ』と呼んでいたけどやっぱり名前を出すことにしました)と一緒に行きたいから。
恵生がS高校に行くことを知る前から俺はS高校を目指していた。
S高校は難しいと先生に言われていた。それほど空白の期間が内申点に響いていた。
でも恵生がS高校を目指していると知った。
恵生と離ればなれになりたくなかった。
勉強に熱が入る。
もともと勉強は得意だったから先生に教わってないところも独学で理解できた。
S高校が近づいてきた。
そして、男なら意識せざるを得ないバレンタインデーも近づいていた。
恵生からもらえるかな…
そんなことを考えていたらバレンタインデーの2・3日前、恵生から電話がかかってきた。
つづく