神様頼みとか言う言葉があるけど、神様に頼んだって、意味ないと思う。だって・・・神様なんていやしないんだから・・・神様がいるんだったら、私の大好きだったおばあちゃんだって、助かったはず?
あれは、私がまだ6歳の時だった。
私のおばあちゃんは、優しくて、気前がよくて、私の自慢のおばあちゃんだったし、私自身もおばあちゃんのことが大好きだった。
ところがおばあちゃんは、急に倒れた。
原因は心不全だった。私は神様にお願いした。まさに神頼みだった。
そう、もうわかったと思うけど、私は最初から神様を信じてなかったわけじゃない。むしろ、絶対いる!と思ってた。
ところが、結局おばあちゃんは天国へ行ってしまった。
私は泣いた。一晩中泣いた。泣いて、泣いて、私はこう思った。
「神様なんていやしない?」
・・・と
そのことを思いながら、私は学校の屋上で泣いていた。
すると、誰かが私に近づいてきた。
幼稚園からの幼なじみの「菜美(なみ)」だった。
つづく