俺はその先生に言われるままについて行った。
「どこに行くんですか?」
俺はピカピカのチリ一つ無い綺麗な床を歩くことに、罪悪感を感じながら歩いた。
「教室だが何か?」
そんな先生の無愛想な返事に俺は少々ぶすっとしながら、生徒はどんな奴がいるんだろう?
などと考えながら教室へ向かった。
本当に生徒はいるのか?と思うほど廊下は静かだ。
そのしーんとした教室たちの奥にガヤガヤうるさい教室があった。
先生が入った瞬間、皆が静かになった。
「お前等みたいな落ちこぼれの仲間が増えたぞ、喜べ。」
は?
落ちこぼれ?
俺が?
何故そうなる!
俺はたまらず反論した。
「おい!どういうことだ!まだ1日も経ってないのに落ちこぼれとは何だ!」
先生は何も言わずに帰って行った。
俺は悔しかった。
怒りよりも何よりも、あの先公を止められなかったことが悔しかった。
「畜生!」
皆は俺を見て、「誰だろう?」だとか、「転校生じゃね?」
とか噂をしている。
俺には、何故コイツ等は落ちこぼれと言われ、動じないのだろう?という考えが浮かぶ。
とにかく、悔しい。悔しすぎる。
こんなにも悔しい思いをしたのは過去にない。
俺は、すぐそこにあった机とイスを蹴り飛ばして、学校を後にした。