俺はどうやら、異常なところに来たようだ。
なぜなら、落ちこぼれと呼ばれるクラスには授業というものがないのだから。
まあ、元々勉強はできるから、さほど問題はないけど。
しかも、一日中休み時間だから、退屈はしない。
俺はさっき大山と、その他の人と友達になった。
女友達もできた。
俺は情けないが、落ちこぼれもいいなぁと思ってしまった。
ここには、差別がない。
差別がないとは言っても、他のクラスからは変な目で見られるけど。
俺は女友達の高杉恵子と、特に仲が良くなった。
彼女は、何よりも喋りやすい。
髪の毛はさらりと長くて、気品がある。
なかなか可愛いやつだ。
「今日はどんな事を話してくれるの?」
「そうだなぁ。」
俺らはいつもそんな感じで、おしゃべりを楽しんでいる。
そんなこんなで、今日が過ぎた。
収穫は大量だ。
友達も出来て、退屈しないで、一日を過ごしているのだから。
俺は思った。
これからも、この毎日が続いていくのかなぁと。