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風呂に入り、食事を済ませると、僕は二階の自分の部屋へ上がった。
今日は寝不足と仕事の疲れで、このままベッドに入って眠ってしまいそうだ。
彼女からもらったピンク色のメモに書かれたアドレスと携番。
ベッドの上に寝転びながら、僕は少しの間、それを眺めていた。
如何にも女のコらしい可愛い丸文字。
よし――
僕は、意を決して彼女のアドレス宛にメールをする事にした。
よし、送信!!
《エリカちゃん、お仕事お疲れ様!!早速メールしてみたよ。ちなみに番号は、
〇×〇ー×〇×〇ー×〇×〇
暇な時、メールして♪ 未來。》
う〜ん。普通っぽいかも。面白くない。
女のコにメールするコトってまずないからな。もうちょっと気の利いたコトを書けばよかった。
それにしても凄く眠い――
昨夜は、彼女が飲み過ぎで急性アルコール中毒にでもなったらどうしようものかとハラハラしていたし、
ラブホテルという場所が場所なだけに、ついつい余計なコトまで妄想してしまうし、
とにかく、仮眠程度しかしていなかったから。
物凄い睡魔に襲われて――
僕はルームウエアのまま、ベッドの上に寝転がり、何時の間にか眠ってしまっていた――