ダメツマ、ダメオット。8

椿家まんもす  2008-06-16投稿
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本州の最南端・下関に着いたころ、ボクは考えていた。


今のまま、自由気ままに好きなように生きる独りぼっちの人生を選ぶか。


社会のしがらみやストレスに耐えながら、カノジョや大好きなたくさんの人達と一緒に生きる人生を選ぶか。



ボクは、迷わず後者を選んだ。


夢のために生きてきた今までの人生も、全てムダにならないと思えた。


準備し、実行したコトで、今この考えに辿り着くことができたから。


それに…カノジョに出逢うことができたから。


出逢わなければ、前者を選んでいたかもしれない。だけどカノジョに出逢い、カノジョを好きになったことで、ボクは『帰る』という人生を選択できた。



連絡手段を破棄していたボクは、公衆電話から大学へ電話し、サークル部屋の番号を聞き、部屋にいた後輩にカノジョの番号を聞いた。

すぐカノジョにかける。



「…もしもし?」


カノジョの声。
ずっと聞きたかった、
カノジョの声。


「…もしもし、オレやけど…。」


こんな自分勝手なコト、受け入れてはもらえないだろう。でも…


「…今から、帰るから。」

伝えたい、ボクの新しい夢。 つづく

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