竜の大地ガイアート 一幕 〜出会い・?〜

難波 五郎  2008-06-16投稿
閲覧数[313] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「光の竜の元に集いし四つの民の長…闇の竜を共に封印せし戦士」
老婆は語る。やるべき事、進むべき道を指し示す為に「お婆様…私は…」

「今言った通りさ。邪竜にかかわる事なら昔と同じ様に下界の民達の力を借りればいいのさ」
確かに伝説では光の竜とガイアートの人々が邪竜をしりぞけたとある…でも我らが成す術もなく敗れた敵…下界の方々を巻き込んで良いのか…無駄な犠牲を出すだけではないのか…
「タツキ様、まさか無駄な犠牲とか思ってんじゃないよね」
私の思いを見透かすように老婆は語る。
「アークが墜ちたとなれば今度は邪竜復活を企むはずさ。アンタはそれを阻止する為にたちむかわなきゃならん」
…た・ち・む・か・う…
その言葉に自分に掛かる重圧…恐怖に潰されそうになり体は震えだす…両腕で両肩を包み恐怖を押さえ込もうとするが私はただ一人生き残った竜の民…一人の…「アンタは一人じゃないさガイアートの人々も竜の民同様、この世界の敵には牙をむく。心は共にあるさ」
「お婆様…」
心に響く言葉…涙が溢れてくる。目が覚めたら知る者がおらずアークがどうなったのかもわからない…一人という不安に勝る希望の道を示してくれた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 難波 五郎 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ