7話 『恋の代償…。』
あの日、私とアラタは沢山話をして愛し合った。
私たちはお互いの気持ちを確認しながら強い絆が生まれた。
次の日、アラタは何とか車に乗り混んで仕事先へ向かった。
仕事先でもカメラマンと記者だらけで大変だったらしい。
アラタはノーコメントで通した。
私は、江口さんのワゴンで私は実家へ戻った。
車中………。
江口『いずみさん、アラタはTRINITYのメンバーなんです。
どうしても、貴女の件で仕事に穴を空けるわけにはいかないんです。
理解して下さい。
とーぶんは会えないと思っていて下さい。』
いずみ『わかりました。』
わかりたくなかった。
でもアラタを信じてるから待てる自信はあった。
あれから5日が経った。
アラタは毎日メールと電話もくれる。
アラタ『いずみ、俺会えなくておかしくなりそうだよ。
何とかして会いたい。江口さんには内緒で…。』
いずみ『アラタ、私も会いたいけど、今は我慢しないと…。』
アラタ『もう大丈夫だろ?自宅前にも記者やカメラマンもいないし。
メンバーにも協力して貰って必ず会いに行くから待ってろよ。』
嬉しかった。
でもそんな簡単に、報道陣が撤退するものなのか、私には想像もつかなかった。
それでもアラタを心待ちにしている自分がいた。
『コンコン!』突然部屋をノックする音が聞こえた。
開けると、お手伝いのゆり子さんがいた。
ゆり子『いずみお嬢様にお届け物です。差出人は岡崎るい様と書いてあります。』
いずみ『ありがとう。』
誰だろう?………思い出せない。
ところが、箱を開けた途端に、白っぽい液体が飛び出し、腕にかかった。
いずみ『きゃっ、痛っ!』
腕に、火傷のような痛みが走る。
『コンコン!』
また部屋をノックする音………。
お嬢様、ご友人の本城様がお見えですが…。』
扉が開いた。
『カチャ。』
アラタ…………。
いずみ『アラタ…。』
アラタ『いずみっ、どうしたんだよ!これ?』
ゆり子『お嬢様!』
続く…。 7話No.1