「リューク・ガレード君、君は魔法学科に入学になりますね」
【エストークアカデミー】世界を救った大賢者エストークが後世の平和の為、創設した英雄育成学園である。「ちょっと待ってよ。俺武術学科入学希望だって！」 アカデミー登校初日。自分の名前が武術学科にないので事務に聞きに行った際の［魔法学科入学］の言葉に抗議する。
事務のおじさんは資料に目を通し俺の顔を見て言った「君は魔法の許容量、精霊感応力、言魂伝導力…それらが平均よりかなり高いレベルで備わっている様ですね。入学試験の結果ですけど」
訳わからん事べらべらと少しイラついた。
「…それが何」
「この学園では、こうゆう風に能力が生徒の選んだ学科に適切でなかった場合、学園長の意向で学園側で修正していい事になっているんだよ」
話しを聞きながら俺は真っ白になっちまっていた。武術家になれない…
「わーい今日から魔法使い目指して勉強だー」
「ってやっとれるかぃ！」鞄を床に叩きつけ自分で自分につっこむ…
「むなしぃ」
俺はその場に座り込み大きくため息をついた。
「あー早くいかんと入学式に遅れるぞ」
事務のおじさんの言葉に反応しふらふらと講堂に向かった。
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