私の息が途絶えるとき
あなたの腕に抱かれて最後のときを迎えられるなら
それが本望
かつて何よりも誰よりも愛したあなたへの苦しい程の未練
その全てが報われる
また私は果てしなく大きな幸せの中で眠りにつける
あなたの匂いに包まれながら
あなたの暖かい腕に寄り添いながら
あなたの胸の鼓動を聴きながら
勘違いでもいい
そこにあるものが二人の愛でなくても
私だけの想いでも
そのときだけは思わせて
あなたに愛されていたと
そうやって眠らせて
頬を流れる涙にあなたの手が触れなくてもそれがあなたに見せる最後の涙だと
呆れずに優しく笑って
無理な願いでも
叶わぬ想いでも
いつかは救い出してくれると信じて私はただ毎日を懸命に生きている
必死にあなたへと手を伸ばして生きている
幻想を抱き生き急いで
あなたに会いたくて
もう駄目だと思うとき
あなたを想う