ゆり子さんが動転している。
アラタ『俺が病院へ連れて行きます。大丈夫か?』
いずみ『痛い…。』
アラタは私を抱えて車で病院へ急いだ。
アラタ『克也!』
克也『おー、アラタ久しぶりだな!』
アラタ『それより急患なんだ!頼む。』
克也『あぁ、わかった。こっちへ!』
どうやらアラタの知り合いのお医者さんみたいね。
克也『どうしました?』
私は宅配便の荷物の事から話し始め、すべてを話した。
克也『おそらく硫酸の可能性が高いな。火傷の後みたいになってるから。
硫酸と水を混ぜると熱が発生するんだ。』
アラタ『俺がいない間に…。傷跡残らないよな?』
克也『いや、可愛そうだけど残るだろう。火傷の後と同じだから。』
処置は終わっていた。
アラタは携帯を握り待合室で待ってるからとその場を離れた。
克也『あいつのせいでこんな怪我したんだろう。
くだらないファンがいるからなぁ。』
いずみ『そうなんですか?』
克也『君は、森下って…………まさか、あの森下財閥のご令嬢じゃ?』
いずみ『はい。』
克也『アラタとの関係は?』
いずみ『恋人です。』
凄く驚いている。
克也『アラタとは関わらない方が君のためだぞ。
君とあいつじゃ住む世界が違いすぎる。』
いずみ『覚悟できてますから。』
こんな怪我はたいしたことない。
克也『覚悟か………若いな。』
何か意味深な発言。この人は何なんだろうか?
待合室へ出ると、アラタとTRINITYメンバーとゆり子さんがいた。
ゆり子さんは、アラタにすべてお願いしてあると言って実家へ戻った。
続く…。 7話No.2