「パパ〜!!沙絵お腹しゅいた!!」
それから三年後、絵里が産んだ子を[沙絵]と名付け、京一は立派な父親となっていた。
「お〜そうか!!今日は沙絵の誕生日だからなんか美味しいものでも食べ行くか!!」
「うん!!でもママのお墓も行くよね?」
沙絵は心配そうな目で京一に訴えかけた。
「当たり前だろ〜!!沙羅ママと絵里ママのお墓も行くぞ!!」
京一はそう言い、車のエンジンをかけた。
<沙羅…二度愛させてくれてありがとう。絵里…沙絵を産んでくれてありがとう。この子はちゃんと俺が守るから、それが俺の義務だから。見守っていてな>
「パパ〜…お腹しゅいた〜早く行こう〜…」
「よしわかった!!ごめんな、行こう!!」
こうして愛の奇跡の物語の幕は閉じた。しかしこれが本当に京一がみた現実なのか、それとも幻想なのか…あなたはどっちだと思いますか?