冬の結晶 第一話

陽夜  2008-06-17投稿
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 「あ〜。つまらないなぁ」  ある公園のベンチに十五、六歳ぐらいの少年が座っていた。
 ふと前を見れば、楽しそうに歩いていく二人のエルフ族の女の子がいて、上を見れば、青い空がどこまでも広がっていた。
 平和すぎる、平和すぎてつまらない。
 もう一度前を見る。今度は三人の親子が通って行った。
 男性の方は人間、女性の方はエルフ、そして二人の間に、人間とエルフのハーフの子が二人の親と手をつないで幸せそうにしていた。
 やっぱり平和すぎる、つまらない。
 つまらない、つまらない、つまらない、つまらない!!
 そんな感情のせいか、彼はあることを思いついてしまう。
 こんな平和、ぶっ壊してしまうか、と。
 「……アホらしい。帰るか…」 そう呟き、月島優雅はその場で立ち、背伸びをしたのであった。



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