僕は君の未来を永遠(トワ)に。<36>

麻呂  2008-06-17投稿
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『所でエリカちゃん。まさか、僕にわざわざお礼を言う為に電話をくれたの?!』


ちょっと失礼な質問かとは思ったが、彼女が電話をかけてきてくれたコトに対し僕は凄く嬉しくて、

思わず舞い上がってしまいそうな気持ちを必死に抑えていたから、


僕にとって、ここは一番大切な重要ポイントなのだ。



《そうだよ。あと、もう一つ――》


彼女はそう言って、その後に言葉を続けた。


《未來にお願いがあるんだ。》


彼女が僕にお願い?!一体何だろう。



『何?!僕に出来る事なら協力するよ?!』


取り敢えずは、そう返事をするしかなかった。



《あたし、昨日のオーディション風景をビデオで撮影しながらずっと思っていたの。

未來の“ひとりあやとり”が一番良かったんじゃないかって。》


彼女は、電話の向こうで一体どんな顔をしながらそう言ったのだろうか――



『エリカちゃん、僕をからかってるの?!』



《からかってなんていないわよ。どうして?!何でからかってると思うの?!》


『だって僕、あのオーディションを途中で棄権したんだよ?!』


そう―\r


君に“しょんべん小僧!!”と呼ばれて動揺し、


更に、ソレがキッカケとなり極度の緊張感が僕を襲い――



《途中で棄権した理由は、あたしには分からないけど。

昨日、居酒屋で聞いても教えてくれなかったじゃん?!》


そんなに知りたいのかよ。僕がオーディションを棄権した理由――

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