†NOT FOUND†

 2006-05-18投稿
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君と出会ってから一年が経った。 君との出会いは本当に突然で、そして別れもあまりに突然すぎた…。 君は私の想いなど全く知らない。 もう二度と会えないだろう。 会えてもこの想いが叶うことはないだろう。 でも…… 私にはこの想いを消し去ることなど出来なかった。 いつの日も君がこの心を掴んで離さない。全てが変わっていく日々の中で君だけは、君の記憶だけは色褪せることはなかった。 別れた日から君とは一度も会っていない。 もう一年もだ。 君を探し続けた。僅かな記憶を頼りに…もう一度でもいいからってただただ君を探し続けた。でもどんなに求めても君は何処にもいなかった。どんなにもがいても、喘いでも君の幻すら私の瞳には映らなかった。涙で前が霞んで上手く歩けなかった…。 それでも私は今日も君を探して歩き続ける。叶うわけのない想いと君と過ごした僅かな日々の記憶を頼りに…。君を想うあまり被害妄想に陥ってしまう日もあった。涙と鳴咽が止まらなくて、苦しむ夜もあった。でも、どんなに探しても見当たらなかった君は、空を見上げた時だけ、傍にいる様な気がした。 今日も歩く。それはきっと自分自身の為なのかもしれない。 君にはもう一度会いたい。でも君を想い、苦しむあまり私は自分を見失っていたんだ。 †NOT FOUND† それは君と私だった…

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