○屋 ?

セイハク  2008-06-18投稿
閲覧数[622] 良い投票[0] 悪い投票[0]

銀行に着いた真司はカードで入金した。残高が三百万円を越えてるのを確認しながら外に出ると、残高の書かれた紙を胸に立ち止まり空を見上げた。
「いや助かった。これで借金も全部返せる」
真司は消費者金融に借金があり今回の収入は天の助けに思えた。
「まず駅だ!」あれこれ考えて車を運転して事故を起こしてもこまる。何より時間だ。
真司は成功報酬を手に入れることを優先し考えていた。いつもなら当然「ダメ」と言われても車で行く、むろん交通費を浮かせるためだ。だが今回は報酬も満足で交通費と宿泊費は贅沢な食事をしたところで余る金額だ。しかも差額は自分のもの!といううれしい特典付き!無駄にさえ使わなければ成功報酬を産む最大の武器だと考えた。
現在5時23分
時刻表には 二本の選択肢があった。一つは深夜に札幌に着く特急『おおぞら』もう一つは臨時特急『まりも』で後車は早朝着の寝台列車である。
真司は考えた。
「深夜に飲みになんか出られない。二日酔いで寝坊なんてしたらだいなしだ!それなら寝台でビールでも飲みながら行ったほうが安全だよ!寝過ごしたとしても絶対誰か起こしてくれるさ、車掌とかね!よし、寝台だ!」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 セイハク 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ