「おい!俺だよ!」
「・・・」
「おい!お前には霊が見えるんだろ!俺だよ」
「・・・」
「この程度の奴には 俺みたいな高度な霊は見えないんだ」
そう思い 俺は次へと向かった 何でも完璧な俺だ
本物の霊能師くらいちゃんと調べてある
便利なもんで 俺はそいつを強く思い出しただけで側に飛んでいく事ができた
「結構 便利だなぁ」
そいつはちょうどテレビの収録中 そのスタジオに入る俺
誰も止める者はいない
「っうか俺 見えてないだろうしぃ」
そいつは一生懸命話してるその時
「あっ 今 少し危ないです 悪い霊が迷い込んだようです」
「やっぱ本物は違うよなぁ ちゃんと俺を見つけてくれる 思う存分 話させてもらうぜ」
次の瞬間
「そこにいるお前だぁ」
霊能師は一点を指さした
いよいよ・・・
しかし その霊能師は全く別の場所を指さした
「えっ!」
俺もその指に誘われてそちらを見た
「何もいないじゃん!」
同じ立場の俺にも見えない霊なんかあるのかよ!!!
みんなの視線は俺とはまるで違うところに集中している
ちょい待てよ!みんな俺に気付いてくれよ!じゃなきゃ俺が死んだ意味ねぇじゃんかぁ!!!!!!!!!