越冬てんとう虫がやってくるものの新築はいい?と思ったのはお風呂に奴らがでないせいだ。 古い家は明らかな手抜き工事で出来ていたせいかあちこちボロボロになるまで10年もかからなかった。 特にお風呂場は一年もたずに壁がハゲたしシャワーも冷水しか出なかった。 業者は夜逃げし欠陥住宅をつかまされ全財産使い果たした我が家はそこに住むしかなかった。 お風呂場の壁には何故か小さなカタツムリが大量に張りつき床には巨大なミミズがニョロめく。 当時の家が水路や水田の近くだったせいだと思われるが毎回悲鳴を上げ家族にカタツムリやミミズを処理してもらうのだがホッとしたのも束の間湯船の底に沈んでいる黒々した大きなワラジ虫……。 例えワラジ虫を取りのぞいてもワラジ虫のだし汁となった風呂には入れない。 近くの友人に頼んで友人宅の風呂に入ることに…。
……友人は視力があまり良くない…眼鏡外したら見えないのだろう。 私も最初は湯気のせいでよくみえず『ここん家は風呂の天井がお姫様ベットみたいだ』と思った。…が… 白いレースに見えたヒラヒラは綿くらい厚くみっしり張られた蜘蛛の巣で水玉に見えた黒い点々は全て蜘蛛だった………怖すぎる?パニックになって泣き出したあの日…トラウマだわ。
蜘蛛は虫じゃないとか言う人もいるけどやっぱ怖いんだもん。