〜寝たら死ぬゾ〜
旅を終えたボクは、もはや大学に在学する理由がなくなった(親から離れるのが目的だったから)。
だからなんの迷いもなく、大学を辞め就職することにした。
実家に戻って就職口を探し、酪農業をしている農家に従業員として入ることに決めた。
山間部の農家だったので、遠距離恋愛になった。
ボクは、月に一回ある2連休を利用して、2県離れているカノジョのアパートに車で四時間かけていつも遊びに行っていた。
でもその日はいつもと違い、日帰りで遊びに行った。
…疲れたァ〜。
ボクは家に帰るため、夜の高速道路を走っていた。
…とてつもなくネムい。
…あくびが出まくる。
…目がシバシバする。
ほとんど変化のない、退屈な高速道路の風景。
FMから流れてくる、ジェットストリームの心地良いスローミュージック…。
…。
……。
…………。
………………。
……………………はッ。
イカンイカン、トんでた。
眠っちゃダメだ、眠っちゃダメだ、眠っちゃダメだ、眠っちゃダメだ、眠っちゃダメだ、眠っちゃ……
…………ぐ〜…
つづく