ーはじめにー
なんでもイイから生きてください、キミらにもそう願ってイルよ。
キミらはワタシが思うよりも、ずっと強いと思う。ワタシのした事に傷ついてしまったかも知れないけど、どんな風にデモ、イイから生きてください!
ココにキミらにとても会いたがっているヤツがいるんだ。
遠くてつながりも消えてしまったけど、いつか会えるのを楽しみにしとるヤツいるから。
お願いだから無理はするな!ムチャもしないで。
ー登録したんだわ〜の巻 続々。もうすぐキミらの出番?
朝から未伊子さんは早起きである、いつも5時起きだ。
洗濯物を干して、チビろぉーと自分の分のお弁当を作っている。
自分の分だけなら無理はしない、てきとーに作ってすませるのだが。問題はチビろぉーの分だ、キャラクター弁当、通称キャラ弁。
とにかく手間がかかる、小さいクセして〜いや小さいからこそ?か。
チマチマと海苔でゾウさんやらキリンさんやらを、切る。
それから朝食準備、旦那にご飯を食べさせる。
チビろぉーと朝食。しゃべりながらたべるので、食事がちっとも進まない。
「無駄におしゃべりなのは、父ちゃん似やんけん」と未伊子さんが言うが
「違う、父ちゃん無口やもん。おしゃべりじゃ、なか!」
チビろぉーは頑固に言い返した。すると食べて一息ついていた旦那が言う。
「ご、は、ん、は?」
チビろぉーと未伊子さんは顔を見合わせて
「さっき食べたばかりやろ〜が、ノート見てみんしゃい」と声を揃えた。忘れたな〜いつものコトである。
旦那はノートを開いて眺める。ノートには
『6じ、ご、は、ん、た、べ、る』
と大きな文字、小学生1年生が書いたような習い始めのような文字がならんでいた。そしてなぜか、悲しそうな顔で未伊子さんをみつめる。
「気にせんでよかよ〜」と声をかける未伊子さん。すると、ナンのコト?という顔であった。
イイよな〜すぐに忘れられて。と思ったが口には出さない、未伊子さん。これからまだまだやるコトが多いのだ。
《ー続くー》
結局キミらの出番?はまだまだ先のようだよ。ゴメン。