精霊使い。
それは、人ならざる力をもつ人である。時にはその力をたよる場合もある。しかし、その強大なちからを恐れる人々も数多く存在する。精霊という存在がまだ未知なるものというのも恐れられる原因になっている。
帰ってくるといつもこうである。化け物と言われる。しょうがないことかもしれないが精霊は化け物じゃない。私の精霊フリードは姿形がドラゴンだけど化け物よばわりはあまりにもひどい。
人の形をした精霊もいると聞いたことがある。
｢フリード｣
少女がそういうと精霊は消えた。
村を歩いて帰っているといつも冷たい目線を浴びる。
自分の居場所はどこなのだろうか。いつもそんなことを考えていた。
｢私だって人間｣
少女はつぶやいた。
｢あ〜村はまだなの？｣
ハルは言った。
｢もう少しだと思います｣
ﾚｰｳﾞｪとハルは紅い髪の少女と別れて5時間ほど歩き続けていた。
｢日がしずんじゃう｣
歩きながらハルが言うと村の入口が見えてきた。
｢村が見えてきましたよ｣
｢やった！早く行きましょ｣ﾚｰｳﾞｪとハルは村へと急いだ。
ﾚｰｳﾞｪとハルは村の近くまできて驚いた。村はとても小規模なものだったからだ。
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