タクシーが居酒屋の前についた。「ここからなら駅まで歩いて数分だな」と確認し、居酒屋に入った。
目立たないようにはじに座った。 ビール、焼き魚、焼鳥に冷や奴を注文した。
『だいたいなんで俺が選ばれたんだ』
『逃げたらどーなる?』
『いや、そもそも何をするんだ?』
ビール三本目を頼みながら考えても解らないことをぐるぐると考えた。
ビールも四本目に入り焼鳥が最期の一本となった。時計を見ると9時半を少し回ったところ。
「少し早いかな?」と思ったがとりあえず駅に向かうことにした真司は支払いを済ませた。
外の風が心地よくタバコに火をつけた。信号待ちをしていた真司はあることを思い出した。「札幌も歩きたばこ禁止だったかな?少なくてもポイ捨て禁止だったはず!そのための携帯灰皿なのか!!なるほど」
と、変な納得して横断歩道を渡り、駅に着く。
立ち読みで時間をつぶし「二番ホームに札幌行き。臨時特急まりも・・」
「もうそろそろか!寝酒に日本酒でも買ってくか」
真司は眠れないと予想し、ワンカップを三つと焼き竹輪とアタリメを購入した。
改札が始まり「四号車、四号車これだ」「13−B、13−Bここだ!」