ハルは刀に手をのばした。これ以外方法が思いつかなかった。
「それ以上近づいたら切るわよ」
「ええっ、なんでですか?」レーヴェは意味がわからないといった感じだ。
突如、ハルの後ろで水の音がした。
「へ?」
ハルは思わずへんな声を出してしまった。振り返るとそこには街道で出会った紅い髪の少女がいた。
「あ・・・・」
あっちも驚いているのか硬直していた。
レーヴェはハルの様子が気になった。近づいてみるとそこには街道で出会った少女がいた。裸で・・・・・・。まだ発展途上だなとか思っていると腹に衝撃が走った。
「うっ」
少女に見とれている隙にハルの刀がとんできた。
「みねうちよ」
ハルの声が聞こえたと思ったら急に視界が真っ暗になった。
「痛たたたた」
レーヴェは起きたら見知らぬ天井を見ていた。
「ここはどこだろ」
気絶したことは覚えていたが、そのあと自分がどうなったかは知らない。
−ガチャ
部屋の扉が開いた。
「あ、起きてる」
紅い髪の少女が部屋に入ってきた。
「あの、すみません。なんかお世話になってるみたいで」
「そんなこと、ないけど」
レーヴェはなんだか不思議な子だなと思った。