いつの間にか 式は終わって
先輩は 寮のある遠いい大学に行ってしまう
今更 好きだなんて伝えったって会える日なんて限られる付き合いなんて しない方がまし
せめて、せめて花道を歩く先輩の第二ボタンが欲しいの
『篠宮先輩』
友達と花道を歩いていた 先輩を呼び止める
「ん? どうかしたのか?」
先輩の学ランに目を向けるとそこには 第2ボタンだけがなくなっていた
『っ!! 卒業おめでとうごさいます』
言いたかった“ボタンください”は言えずに祝いの言葉だけを告げる
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