私はあの老人の言葉を今も忘れられない。 私に絵描きにゃなるなよ。と言った老人。絵描きという資格を持ち、世の中の動きを気にし、感動を与えると歯の浮いた台詞を頭の片隅に置いて制作する絵描。権力の中に浸かっているような絵描きにゃならないだろうという事は、すでに理解していた。 数年後、私はそんな場所にはいてはいけないと、本来私がいるべき場所へ行くことになる。 『あなたは、これで食べていきたいのか?』 という問いに、YESと言ったが、嘘っぱちだ。
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