後半
みんなの動きがよくなっていた。
疲れているはずのみんながゴールを目指し、走っている。
まずは松崎が魅せた。
意表をついたミドルシュートでまず一点。
そして後半20分
神藤がボールをもった、その瞬間に俺はゴールに向けて走りだした。
次の瞬間、ディフェンスの間を抜いた、絶妙なスルーパスがきた。
俺は全力で走り、右足を振り抜いた。
そしてゴールネットを揺らした。
この人のパスはなんて凄いんだろう。一緒にできる喜びを感じた。
最初は栗沢とサッカーをしたいから入った高校、だが今は違っていた…
こんなすごい人達とサッカーができる、というかしていたいと。
終了間際に、栗沢の個人技で一点とられたものの勝つことができた。