「リミス?」ユータがリミスをかばいながらサイクロプスの前に立った。唸りくる豪腕を桐生で受け止める。グググ…刀身がしなりはじめた。そして、「ぐはっ?」ユータの体は宙を舞った。
「ロザリア…」リミスは虚しくサイクロプスを見る。「感動の再開だ…愛しき人に殺されるがいい」シンキは不適に笑う。
「私を忘れんなっ?」隙を見てエリナが切り掛かるが軽く受け止められてしまう。
「ふっ…一端にもならない冒険者が聖剣を求めるとは愚かな…」
「夢はやっぱり持たなくちゃつまらないじゃない」
ミホシは男を睨みつけると切り掛かる。
「リミス?」エリナがリミスを庇いながらサイクロプスに攻撃を仕掛ける。
「う…う〜ん…」遠くから戦いの声が聞こえる。
「俺が…もっと…早く動けたら…」
「力が欲しいのか…」
「誰だ?」痺れる手足の感覚が戻ってくる。
「我が名は桐生…闇に潜む暗殺者…そなたの望みに力を貸そう。」
「うぉぉぉ?」体中の血が騒ぎだした。
「ユータ?」
「ほぉ…」右目の刻印が疼く。
「あれは…エリナ?あなたの出番よ?」シンキに切り掛かりながらエリナに叫ぶ。
ゾクッ…背中に走る寒気。「私がやらなきゃ…」
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