竜の大地ガイアート 一幕〜出会い・?〜

難波 五郎  2008-06-22投稿
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「ふ、はは…は…」

誇り高き竜の王は笑う。
狂ったわけではない。自分の成すべき事を把握し、確かに感じる希望の為に死に行く自分の肉体を、滅び行く己の魂をかけれる事がうれしいのだ。

「娘よ…(きぼうよ…)」
王は笑う己の全てをかけてアークを一時的だとしても闇から守れる事がうれしいのだ。

「聞けぇ!聖域を汚せし闇の使徒よ!貴様等にこの地を、地上を侵させはしない」

王の体が光に包まれる。光が王の体を飲み込み拳大程の大きさに収縮し一気に爆ぜる。

「光の竜の加護をガイアートに…」


【竜甲縛…光竜結界陣】


爆ぜた光はアークを覆うように地を空を走る。
赤き瞳の者達はあまりの眩しさ、力強さに、身動きが取れない。

王は消えた…跡形もなく…否…王の魔力が島を包んでいる…闇を外に出さないために…アークに封じたのだ空には空を飛ぶ異業なる影が多数飛んでいる。
男は命じる。

「地上を燃やせと、破壊せよと…」

空より降り注ぐ赤い光、巨大な体

「希望など微塵も存在せんという事を…思い知らせてやる…」

男は笑う。深紅の瞳を煌めかせ、空中に目を向け王に語りかけるように…怒りをこめるように…



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